もっしーなろぐ

軽度知的障がいとASDを持つ二人の子どもの日常と障がい支援分野で働くNs母のつぶやき。最近は子宮内膜異形増殖症闘病記録もしています★

軽度知的障害児 好きなことで社会性と学力UPのお手軽手段

好きなことには沢山覚えられるけど、学校のテストは全然ダメ。

漢字も英単語も、理科や社会のお決まりの解答も、覚えればいいだけなのになかなか頭に入れられない。

 

我が家の軽度知的障がい児である1番っ子&2番っ子も、教科書の内容すら覚えるのは苦手です。

覚え方が分からないんでしょうね。

なのに好きな物語のセリフや主題歌、日本全国の電車路線図や駅名等、よくぞソコまで覚えたねっと驚いてしまうほど詳細に記憶してしまうんですよ。

サヴァン症候群では?と言われることがありますが、他の身内に重度の自閉症&知的障がい者且つ本物のサヴァン症候群さん(多分)がいる身としては、そんな特殊能力じゃないと一目見て分かります。

1番っ子と2番っ子のソレは、単純に「大好きなもの」だからできたこと。

よくあるアレです。

「好きなことなら凄い集中して取り組める」ってやつ。

 

興味ないことは取り組めない?

好きなことなら凄い集中して取り組めるけど、興味のないことは断固拒否。

勉強は嫌がる。

 

私は仕事として障がい児支援の場に居たし、かつては相談分野にも居たのでこのような話は日常茶飯事でした。

最重度から軽度まで幅広く。

というか相談の内容としては、障害者手帳非該当のお子さんの方がそういう話は目立っていたかも?

自由に取り組む制作活動は好きだけど、学校の図工はイヤ!・・・という風に、

取り組む以前に授業へ参加することすら全力で拒否するみたいな。

肌感としては「この手の話は年々増えているんじゃないかな」という感じがします。

なのでこれって、今の時代では特別なことではないようです。


興味のないことにも取り組めるようになる為に必要なこと

人間誰しも、やりたいと思う以外のことに何の抵抗もなく取り組めるわけではありません。

 

  1. 周囲の状況や自分に求められていることを認知し、自分が取り組むべきことを理解した上で
  2. 「面倒くさいことはしたくない」「他のことをしていたい」という欲求をコントロールして
  3. 上記1に取り掛かる

 

というように、多くの人は認知をして欲求等をコントロールしてから行動しています。

欲求や感情等をコントロールする能力は幼児期前期から身につけ始め、幼児期後期にはある程度イイ感じに出来上がります。

園生活の中での食事や着替え、カバンを持って歩くとかの身の回りの世話も「大人にやってもらいたい」「甘えたい」という欲求を抑えながら自分でこなすことができるようになります。

そして集団活動への参加も、大人が付きっきりになってくれない不安や寂しさをなんとか踏ん張りながら可能にしていくのです。

だからその後小学校に入学しても、それまでよりも大きな集団に所属しながら授業とか係の活動とかにも取り組める。

経験から培った「欲求や感情等をコントロールする力」は、幼い頃から自分自身のなかにある壁を乗り越える為にも必要不可欠なものなのです。

 

比較的重めな知的障がいを持っている人は上記1の認知が難しいので、「自分が取り組むべきこと」を理解する支援から必要です。

しかし1番っ子や2番っ子のような軽度障がいようなお子さんの多くは、学齢期にもなれば「これまでの経験をもとに自分で認知する」が可能になります。

この場合は、

欲求等を自己コントロールして、取り組むべきことに向けて行動できるかどうか

が焦点となります。

 

 

私はこれまで欲求等をコントロールして取り組むべきことに向けて行動することに関する記事を結構書いてきました。

「欲求等のコントロール=我慢する力」は、組織に所属して社会生活を送っていく為に必要不可欠なものです。

これをなくして学力や社会性の向上はありえないっていうくらいです。

しかしいまココで、これまでと同じようなことをまた書かなくてもいいかなーと。

今回は「欲求等のコントロールは少ない状況で学習に近づけていく手段」を考えていきたいと思います。

 

「好きなことから慣れていく」のもひとつの手

話は変わりますが、今月は二週間限定で「ルパン三世 カリオストロの城」が全国のイオンシネマで公開されています。

このお話、1番っ子と2番っ子は大好きなんです。

以前、金曜ロードショーでやっていたものを録画して、いまでも二人でよく観ています。

もう何年も前からだから、我が家のテレビで100回以上は観ているんじゃないかな?

当然セリフもかなり暗記しています。

コレと同じ、いや半分だけでもいいのでその熱量を勉強に向けられたら、ソコソコな成績を得られたんじゃないだろーかと思うんですが・・・。

まぁ、大事なのはそこじゃないのでいっか。

 

で、公開されていることを話したら当然二人共「行きたい行きたい‹‹(´ω` )/››‹‹(  ´)/››♪」ってなったわけです。

この映画は障害者割引が効かないので一律1600円。

三人で行くと、いつもより千円以上お高くつきます。

 

「カリオストロの城なんてしょっちゅう観ている話だし、いつもより高い金を払ってまで行かなくてもいいんじゃない??」

というマイダーリン。

The 正論。

しかしそんなの関係ないんです。

 

それでも行きたいんだもん!

何度観ても楽しいんだもん!

 

それが好きってことなのさ!(`>∀・)☆キラーン

 

ということで、あまり伝わっていない父を家に残して、近所のイオンシネマに行ってきました。

なんの変哲もない、いつもと変わらない物語でした。

特別なワンシーンとか秘蔵映像とかもなし。

でも二人はとても嬉しそうでした。

無事観れました‍!

おしまい\\ꐕ ꐕ ꐕ////

 

 

って話じゃないんですよ!今回はっ。

 

その後帰宅したら、まずは家にある「ルパン三世 カリオストロの城」のアニメ絵本をテーブルの上に置いてみました。

以前買ったんだけど出すタイミングを逃してお蔵入りしていたものなんですが、早速は二人でめくって読み合ってましたね。

好きなシーンでも教え合っていたのかな?

ほほえましい(*´ ˘ `*)ウフフ♡

 

最近は読書力の低下が危惧されており、特に登場人物の心情を読み取るのが苦手な子が多いらしい、というネット記事を先月目にしましたが・・・。

コレ学校の保護者面談で先生から指摘されたことがあるな、と読みながら思った次第です。

 

本その物が身近ではなくなってきているからなぁ。

私が子どもの頃は行動範囲内に本屋さんが数件あったけど、今ってそんなにないような。

BOOK・OFFがあるだけまだマシなのかもしれません。

ぶらりとお店に行って気軽に自分が好きそうな本を探すなんて、いつの間にかできなくなっていたんですね。

本に興味を持つきっかけを掴みにくい時代なのかもしれません。

 

我が子たちもあまり本には興味がなく・・・。

まぁ、軽度とはいえ知的障がい児だし、読める本は絵が多めで文字が少ないタイプとかで限定されているって言った方が正しいのかな?

全く読まないわけではないんです。

 

  1. 文字が多くなく
  2. 分かりやすい表現で
  3. 単元が細かく区切られている

 

みたいなものは読みやすいみたいですね。

特に情報系はよく手に取っています。

 

二人が毎日のように見ている本の一部を紹介します。

1番っ子は好きなゲームの攻略本やスーパー戦隊系の本(どちらかと言うと大人向け)。

どちらかと言うと大人向けスーパー戦隊の情報誌は、各俳優さんの名前とかも書いてあることが多いです。

その人が出演している番組やドラマ、映画にも興味を向けるので、いまやアニメやスーパー戦隊以外もよく観るようになりました。

ミステリーやヒューマン系のドラマや、ちょっと難しめな映画とかも観に行くようになりました(どこまで内容分かっているのかなぁ?)。

私とは言葉での会話はしないので、観たい映画がある時はジェスチャーや筆談で伝えてくれます。

何度も一緒に映画館に行っているので、そろそろ一人で行けるんじゃないかな?

 

2番っ子は鉄道系とグルメ系。

たまに両方が組み合わさった本があると大興奮です。

一人でお出かけ計画を「立案」して、あとで私に計画を「発表」して、「話し合い」で内容を詰めて、後日家族で日帰り又は泊まりなりで「実行」するなんてこともあります。

何年も前に日帰りで行った場所で何を食べたとかアレもしたかった等、こっちが全然覚えていないこともしっかり覚えているから、まぁビックリ。

情報誌のおかげで楽しい思い出がいっぱいできているみたいです。

駅名から漢字の読み書きも習得しているし、全然行ったことのない地方駅の情報等も喋り出したら止まらないし ( ˊᵕˋ ; ドコデオボエタ?

 

情報系の本を日常的に眺めて好きな活動に繋げているおかげか、「言葉掛けによる促しがなくとも、掲示物やプリントの文章から①情報を読み取り②理解して③必要な行動に移すのは得意ですね。おかげでスケジュール管理への支援は全く必要ありません。安心して本人に任せることができます」と先生から言われたことがあります。

「自分で必要な情報を正確に認知し、適切なな行動に移ることができる」は組織の中で社会生活を送る為には必須能力です。

やっぱり抵抗なくできる&好きなことをたくさんすると、他にも良い影響があるということで。

 

しかし先述の「心情を読み取るのが苦手」って言うのは、情報誌を読んでいても解決せず。

自閉症は「相手の気持ちを理解するのが苦手」と言いますし、ましてや「全般的に知的機能の遅れがある(当然認知や理解も)」という障がいも抱えている訳ですから、苦手なのはしょうがないっちゃしょうがない。

ただ、苦手なだけでできないわけではない

のです。

できないって端から諦めるより、できる部分を伸ばすように働きかける方が全然良いに決まっています。

本人が抵抗感なく、しかも楽しみながらできるなら尚良し!

そういうこともあり、好きなものから物語系の本(理解しやすいタイプ)へ誘導する、今回の映画鑑賞へと繋がったのです。

 

以前から同じようなことをちょくちょくやっていたので、ここ数年は少しずつ成果が出てきたような気がします。

1番っ子は映画館で見つけたチラシにあった「ソードアート・オンライン」というアニメ映画に興味を持ちました。

その後にジェスチャーと筆談で相談の上、私と二人で映画を観に行きました。

その後「ソードアート・オンライン」のゲームがあることを知り、お小遣いを貯めて購入(お金はあると使っちゃうタイプですが、欲求を堪えて頑張って貯めたみたいです。これも結構凄いこと º∇º )。

ハマってみてからライトノベルが沢山あることを知り、購入。

一度に沢山読むことはできないですが、自分のペースで少しずつ読み進めているみたいです。

2番っ子は、「おしりたんてい」が好きです。

Eテレのアニメからハマりました。

いまは児童書をたまに、少しずつ読んでいることもあります(やっぱり食べ物が出てくるページを中心に読んでいるみたいですwww)。

映画にも行きましたよ!

そして映画館の売店で、ポップコーンを自分のお小遣いで買うことを覚えましたwww

いつも小銭を出すのに手間取っていますが、私や1番っ子に時々手助けされながら頑張っています。

牛歩のような歩みですが、興味の幅が広がり、できることが増えているのは確かです。

良きかな良きかな(* ´ ˘ ` *)

 

好きなことが増えれば参加できる場所も増える

話を最初の方に戻しますが、欲求等のコントロールが難しい子は自信がなかったり漠然とした不安を感じる場所で湧き上がる抵抗感を抑止することが難しいです。

そして「察して助けてくれる、不安等を取り除こうとしてくれる大人」が自分のそばに居るように求めます。

同い年や歳の近い子たちと友達関係を形成し遊んだ経験が少ない場合程、「対等な他者と場を共有すること」が難しいので、その欲求傾向は顕著に現れます。

素直に「そばにいて」と訴えられるならまだ良い方です。

なかには問題行動を繰り返し、それによる叱責や予防する為の注目を大人から継続的に得ようと不毛な努力をして、組織を混乱・疲弊させるお子さんもいます。

学校や習い事等は、「他者と場の共有」して、「不安や欲求等をコントロール」しながら「求められる行動や態度をする」場所であり、年齢に応じてより適切なものを習得する為の練習場でもあります。

なので「共有感覚と自己コントロール」の両方が揃った状態で臨むことが望ましいです。

支援級も療育の場も、支援が必要なお子さんが何人もいる場であり、大人は一人で複数の生徒を受け持ちます。

なので「普通級で我慢ができない」からって「しつこく騒いだり逃げ出して追いかけてもらおうとするけど、支援員がいる場なら肯定的に受け入れてもらえる。面倒を見てもらえる。そしてそれが支援員の仕事」と思われる方が来ると、仕事に取り組む側の意欲を激しく削ぐし、他の支援が必要なお子さんにも迷惑がかかります。

もちろん当の本人自身も「他者や組織から拒否・拒絶される=居場所を得られない=潜在的な孤独」のリスクだって出てくる訳です。

 

そうならない為にも「自分に求められている行動や態度」を認知・理解した上で、自己コントロールする練習をコツコツしていくのはとっても大事。

しかしお子さんの様子やそれに対応する大人の力量から、それではハードルが高すぎるということならば「好きでできること」を

  1. 増やして
  2. 慣らし
  3. 自信をつけて
  4. 不安を少なくする

という方法を模索した方がベターでしょう。

 

参加できる場所が増えれば学力等も伸びやすい

これらをクリアできれば、学校や習い事等の一斉指導にも参加しやすくなります。

そうなれば必然的に教わるものや時間や量も増え、それにより様々な能力の向上が期待できます。

なので、「できること」を増やす前に、本人をこっそり観察して「好きなこと」を正しく把握し、本人が「楽しめるかたち」を先ずは模索しましょう!

 

勉強も抵抗が少ないものから

好きなものなら勉強もできる!

ということで、2番っ子は夏休み中に鉄道ドリルを頑張りました。

ただ、趣味に繋がる学習教材はそんなに多くありません。

学年が上がれば上がるほど少なくなってもいきます。

ならば、「誰もが親しみやすい絵柄と、簡単且つ短時間でできる内容」で、少ない抵抗感のもと取り組めるものがやりやすいかと思います。

これならば興味がなくても少しずつ出来るかな、と。

 

私が以前からオススメしているのは通信教育のデキタス です。

  1. 良心的なお値段
  2. ご自宅にあるPCやタブレットでできる
  3. 主要教科を網羅
  4. 学校の教科書に準拠した内容
  5. 一単元10分程度のボリューム
  6. 基礎の定着を重視
  7. 前の学年分に取り組んでもOK
  8. 契約も解約も簡単
  9. キャンペーンをしていることが多い

なかなか好きなものと学習を結びつけられない場合は、こういうものを利用してもよいでしょう。

毎日が無理なら、2~3日おきや週末のみとかでも。

やらないよりは少しずつでも出来ることを増やしていければベター。

その積み重ねが定着する頃には、不安や抵抗なくできるものも増えているはず。

それが社会活動へとつながり、それを通して自己コントロール力の育成にまで辿りつければ・・・。

「参加」だけでなく、「所属」を安定してできるようになるかもしれません。

「石橋を叩いて渡る」ように、育成には時間が掛かります。

「専門家が指導すればあっという間に良いように成長する」なんてことは、まず有り得ないのですから。

「好きなこと」「少ない抵抗感でできること」に気長に取り組みながら、学力や社会性を伸ばしていけると良いですね。

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