もっしーなろぐ

軽度知的障がいとASDを持つ二人の子どもの母であり、障がい児・者支援分野で働くNsであり、夫と共にローン返済に翻弄するアラフォーの雑記ブログ。最近は子どもの教育やダイエットを中心に呟いています。

軽度障がい児のいじめ問題に立ち向かって④

いままでは幼児期と小学生時代の経験でしたが、今回からは中学生になってからのいじめについて書いていきたいと思います。

子どもが中学生になったら親がその様子を見る機会はさらに少なくなっていきます。

今回は運良く私たちが現場を目撃・介入することができた結果、早期に解決した事案です。

 

屯(たむろ)する上級生出現

我が家の前にはなかなか素敵な広場があります。

なので日中は老若男女がよく集まってきます。

今回登場する子は、1番っ子と同じ中学校に通1コ上君たち。

つまり先輩です。

総勢6人。

私たちはどの子についても

名前・お宅共に知りません。

ただ制服が同じで学年カラーから

同じ中学の二年生だということが分かりました。

その程度の関係です。

 

彼らは6月くらいから毎日のように自転車でやって来て屯していました。

最初はお互い知らない関係でしたし全く関りはありませんでした。

 

はじまりは休校解除後

彼らと初めて関わりがあったのは、中学校生活が始まってしばらくしてから。

暑い夏真っ盛りの時期でした。

彼らは夕方以降に現れるようになっていました。

いつもその時間帯に丁度用事があって出かける1番っ子。

そんなに時間が掛からないものなのでサッサと帰ってくるんですが

ある日走って家に駆け込んできました。

ゼーハー息を切らして。

その姿を見て「どうしたの?」と聞いても

「いや・・・」と答える1番っ子。

 次の日も同じでした。

でも理由を聞いても

やっぱり「いや・・・」。

で、次の日も同じだったのでダッシュの練習でもしているのかな?WHY??

と思っていたら2番っ子が教えてくれました。

「あの人たちに追いかけられているんだって」

ベランダから外を指さして。

その先には中学校のジャージを着た男子生徒たちがいました。

1番っ子に改めて聞いてみると

「帰り際に突然追いかけられるようになった。一度も話したことないのに笑いながら2~3人で自転車で追いかけてくる。他の奴らも笑ってる」と。

 

あらら?あれか?

二年生になって初めて中学校で「先輩」という立場になって

急にいきがりたくなっちゃったのかな?

いるよね~、そういうヤツ。

それとも1番っ子が支援級の生徒だと分かってちょっかいを出したくなったとか?

支援級の教室は二年生の下駄箱・教室のすぐそばにあります。

・・・どっちもあり得る・・・。

その夜、1番っ子と2番っ子から聞いたことをマイダーリンに報告しました。

 

次の日も1番っ子は走って帰ってきました。

マイダーリンはその時間に在宅だったので外の様子を見たところ、

いつも広場に屯している二年生Sは広場ではなく我が家の前の道路(車一台と折れるくらいの側道)を

大声を出して笑いながら行ったり来たりしていました。

それを気にしているのかベランダから顔を出して「やべー。危なかった」と大きな声で呟いて(?)いる1番っ子。

心の声のつもりなのでしょうが、相手に聞こえるような大きさの声です。

やめなって。君の反応に気づいたら、向こうは喜んでもっとしてくるかもしれないよ。

と私は声を掛けますが、1番っ子は彼らの様子が気になるのかベランダから室内に入ろうとしません。

ヤレヤレ困ったもんだ┐(´・c_・` ;)┌

マイダーリンが玄関から出て二年生Sを見ると

目が合って気づいたのか、彼らは黙って広場に戻って行ったそうです。

 

次の日もマイダーリンは自宅にいました。

で、相変わらず走って帰ってきた1番っ子。

「やべー。危なかった。また追いかけられた」

とブツブツ呟いています。

そして昨日と同様にベランダに出てそとを気にしています。

外では広場ではなく我が家の前をターザン風の雄叫び(?)をあげながら自転車で行ったり来たりする男子中学生二人。

それを見て遠巻きに笑っている仲間の男子中学生たち。

一昨日まで毎日静かに屯っていたのに

1番っ子の様子を見てテンションが上がっちゃったのでしょうか。

 

ブチッ💢💢💢

いや、本当は↑↑↑な音なんて聞こえてないですけど。

 

でもマイダーリン、めんどくさいくらい超短気な人なんで。

逆に前日の時点で行かなかったのが不思議なくらい。

そのままあの男子中学生Sのもとへ。

 

なにも言わずに玄関の外に行ったと思ったら

ツカツカと彼らの方に歩いていきました。

 

あとから何スルツモリダッタノー?と聞いても

「お話」と答えてましたけど。

 

で、マイダーリンが近づいてくるのを見て

中学校男子集団は声をかけられる前に散り散りに去っていったそうです。

不自然に誰も何も言わず、おともだちどーしの会話もせず。

互いに目をそらして足早にどっか行っちゃったと。

 

あれから半年以上経ちますが

彼らを近所で見かけることは一度もなく・・・

あとにも先にも1番っ子が中学校内で

彼らにちょっかいを出されることなく

いまは平和に過ごしています。

この件に関しては。

 

今回の特徴

  • 中学二年生男子の集団
  • 誰?⇒知らん
  • 2~3人が1番っ子を追いかけ回し、他のメンバーは囃し立てていた
  • マイダーリンが怒り、近づいていくと逃げていった
  • その後一度も見かけず
  • 学校では何もされず
  • 結局誰?⇒分からん

 

 中学生時代の「仲間集団」

小学校高学年頃から友人関係の在り方が大きく変わります。

主な特徴は少人数であり、固定化された集団という点です。

 

保坂氏・岡村氏(1986)によると、思春期前半であるこの時期は

「互いの共通点や類似点を言葉で確認し合い、自分たちが同質であることを重視する同年齢の同性集団」を形成する傾向にあります。

 

そして三島氏(2004)によると、これにより

「仲間と強く結びつき特定の友人に対する親密性が高まるようになる。しかし一方で自分が所属する仲間集団以外の他者や異質な特徴を持った他者を寄せ付けないといった排他性も高まる」

とされています。

 

大人にとってはますます関わりづらくなり、対応の難しさも顕著になる時期です。

しかし大人の価値観から距離を置きながら友情をはぐくみながら、他者との違いを知り

自己を確立することは、健康な精神発達の為に必要なことです。

 

問題なのは、同調性や排他性の高まりと共に、その他状況が重なると

いじめや非行を生じやすいという危うさにあります。

ただでさえこの時期は「学年があげるにつれて規範意識が低下」するものです。

 

Berndt氏(1979)によると

「中学生は反社会的行動であっても、仲間への同調性が相対的に高まる時期である」

と指摘しています。

 

また長谷川氏(2014)は

「中学生は他者の多様性に不寛容となり、主観的で内的な同質性を求める傾向にある」

「公的集団より私的な遊び仲間の方が排除をしやすい」

ことを示唆しています。

 

 

この時期の集団によるいじめ問題が

大人からは見えずらく、深刻化しやすいことは

容易に想像できます。

 

いじめの原因

現在の「いじめの原因」に関する研究では

  • 被害者の心理的特徴等による機会原因仮説
  • 加害者の不適応原因仮説

が支持されています。

 

機会原因仮説は

「なんらかの特徴が見受けられる被害者」が

「いじめ衝動を内在する加害者」がいる「いじめを許容する空間」に

居合わせたことによりいじめが生じるという考えです。

この3つの条件が整ったときにはじめていじめは発生する。

つまり、被害者が「なんらかの特徴」を有していることは問題ではなく

集団内にいじめを許容する空間ができることが問題であるとしています。

現在はこれを基に、学校でいじめを防止する教育的プログラムが盛んに行われます。

 

ネット上で「いじめられる理由」を検索すると、「いじめられる側の特徴」に関する記事が多数ヒットします。

しかし現実は同一人物でも加害者になることもあれば被害者になることもあります。

色々な指摘が重なり、いじめの性格原因仮説は

1980年代を境に控えめになっていきました。

芹沢氏(2007)は研究により

「いじめられっ子の類型化の試みは不毛」だと言いきっています。

「いじめられる側の特徴」を主とするネット記事の多くは

何を根拠に書いているんですかね???

 

また、不適応原因仮説は

いじめは、加害者の置かれた状況に起因する「一種のストレスや情緒不安の現れ」

という考え方です。

 

加害者の内に学校や家庭生活での不満や反発、怒り、無気力などがあり

いじめはそれに対する反応であるとしています。

 

だとしたら、これは ②の記事で言及した間接的攻撃ですね。

やっぱり「いじめの原因」に、被害者なんて関係ないじゃん!!!

と怒りたくなります。

 

加害者側の学校不適応感がいじめを誘発するという研究結果もあり

学校ではそれを基にした教育プログラムも実施されています。

 

しかし誰もが家庭や学校生活での不満や反発、怒り、無気力を抱えているからといって

いじめをするようになるわけではありません。

そんなことになってしまったら日本は殺伐とした修羅の国と化してしまいます。

そこで、被害者研究は衰退したものの

反対に加害者に関する研究は盛んになりました。

 

いじめの発現のメカニズムを加害者に着目した研究によると

ある性格特性を持つ個人(加害者)が、なんらかの特徴が見受けられる個人(以下、被害者)に反応

被害者がどのような特徴を持つかを認知

周囲に「いじめを許容する空間」があるかを判断することにより

いじめ行動を選択し実施する

と考えられています。

つまり、「何らの特徴」のみに留まる被害者像とは異なり

いじめを実行する人間には「性格特性」が存在すると考えられるのです。

 

その特性とは・・・・

 

 

って、これ以上書こうとすると長くなってしまうので、今回はこの辺で一旦切り上げようと思います。

 

要は彼らは

「中学生という年齢から、集団化することによりイキがっていた。

また、支援級に在籍する下級生に嫌がらせして楽しむという同調行動をすることにより

仲間間の親密性を高めようとしていた。

追いかけまわしていた2~3人の男子中学生にはいじめをしたがる人間に相当する性格特性があり

それを見て笑っていた仲間は、それがイケナイことだと分かっていても(いや、分かってなかったりして(;^_^A)

仲間であることを重視して囃し立てるような行動をしてしまった。

でもいじめた相手には怖そうなおっさんがバックにいて

自分たちの立場が危ういと感じた途端に速攻で尻尾撒いて逃げ出して

それ以降自分たちから1番っ子にいじめ行動をすることはなくなった」

ということです。

 

アホくせぇっ

 

ただ気になるのは、学校外だけの出来事だったということ。

これは学校という場所が「いじめを許容する空間」ではないという証でしょう。

つまり学校でいじめ防止の取り組みを頑張れば、校内のいじめは限りなく少なくすることができるかもしれないけれど

その分、加害者的性格特性を持つ子は学校外でいじめをしたがるということです。

 

「いじめを許容する空間」を作らない取り組みももちろん必要ですが、

加害者の性格特性育成防止への介入も重要です。

いじめを誘発する性格特性育成って

学齢期前の問題じゃないですか?

これはもう、学校の管轄ではないですよねぇ・・・

 

加害者側の性格特性については

このカテゴリーのもう少し後に書こうと思います。

 

今日も読んで頂きありがとうございました☆

恒例のエンディング~♬


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