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軽度知的・発達障がい児の子育てについて&貧乏生活等々色々雑記ブログ

リトルエンペラー症候群①「自分でやりたくない子」8つの特徴

こんにちは。

皆さんは「リトルエンペラー症候群」という言葉は聞いたことがありますか?

日本では浸透していないので、あまり聞き馴れた言葉ではないと思います。

しかしこの概念は、現代日本の子ども達の多くが抱える問題を的確に指摘しているのです。

どのような特徴があるのかというと

・自分でできるはずのものでも、身の周りのことは親にやってもらいたい

・一人の自由時間に何をして過ごせばいいか分からない

・思い通りにならないと他人の前でも泣いたり怒ったり、反対に黙り込んだりして大人を困惑させる

・相手が嫌な気持ちになるような関わり方を悪気なくしてみんなに嫌われてしまう

・自分の失敗でも人のせいにする

・学校に対して、親に自分の要望やクレームを言わせる

等々、最近ではよくあるものです。

これらの特徴が小学校入学以降にも見られるお子さんと相談援助の場面で出会った際に、私は内心リトルエンペラー症候群を疑うようにしています。

何故この概念が日本では浸透していないのか、本当に不思議です。

折角の機会なので、このリトルエンペラー症候群についてお話しさせていただきます。

が、ちょっと長くなるので複数回に分けようと思います。

(これは1回目の記事です)

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説明前に注意点を!!

これは後天的原因に基づく心理・行動様式の概念です。

つまり育った環境により生じるものなのです。

そして先天的な知的障がいや発達障がいの一部と間違われやすい特徴が、複数あります。

また原因が環境故に、障がいを持つお子さんも持たないお子さんも等しくなる可能性があります。

障がいの程度は問いません。

しかし先天的な障がいを持っているお子さんにこのような症状が見られたとしても、慌てて改善しようと大人が急激に態度を変えることはしないでください。

特に知的重度のお子さんは何故これまでと状況が違うのか、なぜ突然求められることが増えたのか理解することは難しく混乱してしまいます。

理解力が低いため、ひとつひとつをお子さんのペースでゆっくり丁寧に教えていきましょう。

また自閉症のように先天的な障がいによる特徴と類似している点が一部ありますが、環境的要因が強いこれとは根本的な原因が違います。

このような場合は、先天的な障がいに対する丁寧な療育が必要になります。

決して、明らかな障がいを持つお子さんやその家族に対して「育て方の問題」という批判をしないでください。

大切なのは、どのようなお子さんにも等しく生じる可能性があることを理解することです。

そしてさらに大切なのが、未然に防ぐ=「①できることは自分でする、②自分と同様に家族を尊重する、③家庭のルールを守る」ことを根気強く教えることなのです。

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リトルエンペラー症候群の原因①:「自分でやれること」を大人がしてくれる環境

保護者さんが面倒見の良い家庭では珍しくないのかもしれません。

周りの大人が良かれと思って先回りしてやってあげている。

子どもが本来できるはずの、やるべきことを代わりにやってあげている状況。

私の経験上、その様な家庭にいるお子さんでよく見られてきた行動として以下のものがあげられます(以下は動作を妨げる身体的障がいのない学齢期以降のお子さんです)。

上着を着る時に手を広げて着せてもらおうと待っている

上着のファスナーも閉めてもらおうと待っている

待ちに待ったおやつの時間にお菓子の封を開けてもらおうと大人に差し出す

靴を履かせてもらおうと足を差し出す

大人と一緒に外に出たら、荷物は大人が持つ。たとえ自分の荷物でも面倒な分は持ちたくない

車に乗るときは車の横でドアを開けてもらおうと黙って立っている(鍵は開いている)。降りるときは、最後に降りた場合でも自分でドアを閉めようとしない

必要な荷物の準備は、毎日親にしてもらう

 

①~④は、私の周囲では知的障がいが中度~重度のお子さんによく見られました。

日常生活動作の習得はなかなか難しい部分もありますが、学校や療育施設でお子さんに合った指導方法で身につけることは可能です。

しかしその後も「大人がしてくれる」ことが当然という感覚が強い場合、自分でやるように促されると周りが驚くような勢いで癇癪を起すことがあります。

⑤~⑦は、知的障がいがほとんど目立たない、またはないように見えるお子さんにもよく見られます。

⑤⑥は促されるとハッと気づいて自分でやる子が多いですが、⑦は意地でもやろうとしない子もいます。結構います。

⑦に限って言えば、学校で習字道具等を持っていくことを忘れれば「お母さんがちゃんと準備しなかったから」と自分はむしろ被害者的な主張することも珍しくありません。

同様に療育施設でお弁当持参の日に食後に自分で弁当箱を洗うように事前に促すと、職員さんが気付く前に食事を終えて素早くお弁当箱を鞄に片付ける子や、ほんのひと齧り分だけ残して「家に持って帰って食べるから洗わない」と言い張る子もいました(衛生的にNGなんですが)。

自分が使った施設のコップやお皿は、みんななんだかんだで洗うんですけどね。

これはもう、なにがなんでも「(自分でできるけど)自分の物の管理はおうちの人にやってもらいたい。おうちのひとにやらせるんだ」という強い目的意識の表れです。

特に一瞬で終わらない作業には拒否反応が強いように思います。

どれもおうちでは、言葉にしなくても大人がいつの間にか自然にやってくれることなのでしょう。

また、このような行動を繰り返していたり大人がそれを温かく受容する環境の中にいると、「いま自分は何をすべきなのか」に自分で気づき、「何ならできるか」を考えるアンテナも伸びにくいです。

そのため自発性や積極性が育たず、余計に「自分でやるよ!」という言葉や行動が出にくくなります。

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機会があれば年齢別の社会性の発達の項目でお話しようと思いますが、小学校に入ると幼児期に培った「自分のことは自分でする」という能力を発揮しつつ集団生活についていかなければなりません。

しかしこのような環境で育ち「自分のことは大人にしてもらう」状態でいるお子さんは、当然ながら学校生活について行くことができません。

障がいの程度が重いお子さんは支援学校や支援級で基本的な生活動作の自立を目指して根気強い指導を受けることができます。

これまでとは違って、いつの間にか大人がやっていたことを自分でしなければならなくなった現実に戸惑いを感じ、一時的に不安定になってしまうこともあるでしょう。

そんなお子さんの姿に、親御さんもこれまで一生懸命面倒をみてきた分だけ切なくなってしまうかもしれません。

しかしここは耐えましょう。

自分でできることは自分ですることが当たり前にならなければ、お子さんにとって本当に必要で適切な支援を将来に受けられなくなってしまいます。

経験があればあるほど、支援をする側の人は相手の本当の能力を見極めることが出るます。

できるけど人にやってもらうことが当たり前のような状態だったら当然悪い印象を持たれてしまいます。よい事なんて一つもありません。

ほとんどのお子さんが、将来は親亡きあとも生きていくのです。

お子さんへの対応で納得いかないことがあれば、その都度支援者や先生に親の希望や意見を言える状況も、いつかは出来なくなります。

健康であっても年老いて体力や認知・判断力がなくなれば、支援者に対してどんなに強気な親御さんでも勢いがなくなります。

お子さんが幼い時に「ずっと守ってあげる」と心から誓っていても、面倒をみることも守ってあげることもできなくなる時が必ず来ます。

ちょっと冷たいことを言えば、そんな誓いもお子さんが中学生くらいになって見た目が子どもじゃなくなれば、大体の親は大きく気持ちが揺らぎますし、求めたところでいつまでも他人から過剰な支援は受けられなくなります。

そのときにお子さんが困らないようにするためにも、早いうちから忍耐をもって根気強く「自分でできることは自分ですること」を教えてあげましょう。

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ところで、普通級にいるお子さんにはこのような支援はありません。

すでにそこは「自分のことは自分でする」ことが当然の世界だからです。

周りのお子さんは自然とできるのに、自分もできるはずなのに、やるべき時に何をすべきか・どのように行動すべきか考えられない・動けない場面が多くなるでしょう。

また大人にやってもらいたい心細さや先生に自分の面倒をみてほしい願望も生じがちです。

しっかりして見える同級生たちと自分の「きちんとできること」の差を感じ、少しずつ自尊心が低下し、集団生活での自信を失っていきます。

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また、「自分でやろう」という気持ちの少なさから「努力する心」が育ちにくいです。

そのため興味や憧れを持っても、それを実現したり獲得するために「自分が努力しなければならない」「地味にコツコツするんだな」と感じれば、(たとえ実現可能な能力が明らかにある場合でも)すぐに関心が薄れてしまいます。

そして興味・関心を持って取り組めるものが少なく、自由時間になると何をすればいいか分からない状況になりがちです。

そういう時は身近な大人(主にお母さん)のあとをつけ回し、「暇~」「つまらない」と不満そうに訴える姿がよく見られます。

「じゃあ、何かしたいことはある?」と聞かれても、これまで「大人に事前に準備してもらう・やってもらう」ことが多かったお子さん達は、コレと言って答えることがなかなかできません。

大体の場合は満足いくような対応はされずに、欲求不満に陥っていきます。

年齢が上がれば上がる程、理想や望みも強くなり具体化していきます。

その全てに対して大人が応えることは難しいですし、「自分でしなよ」と突き放すこともあるでしょう(大人は突き放したつもりはないかもしれませんが)。

現実の中で思い通りにならないことがどんどん増えていき、欲求不満が増大していきます。

そして結果的に努力をせず、一時的にでも刺激や達成感を簡単に得られるゲームやインターネットの世界にのめり込んでいくようになってしまうのです。

特にネットゲームや動画、SNSは、無料で次から次へと新しい刺激を得ることができるので依存しやすく、年齢問わず要注意です。

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あと、欲求不満に陥ったお子さんは、よく咄嗟にそばにいる人に八つ当たりのような行動をします。

そばに来たと思ったら突然攻撃的に屁理屈をこねたり、わざと不快な挑発行為をしだしたり。

大抵の相手は、八つ当たりをしてもそれすらも受け入れてくれそうな大人です。

特に「自分の欲求を叶えてくれそうなのに聞き入れてくれない人」や「反撃してこない=八つ当たりしても自分は無傷でいられる人」と見なされているなら、要注意でいた方が良いでしょう。

どんな人でも八つ当たりされた側は理不尽な主張や行動に動揺しますし、それが頻回にあれば疲弊してしまいます。

あと余談ですが・・・

最近は、大人でもインターネット依存であることが珍しくありません。

そのような状態で同様の傾向がある方は、欲求不満によりSNS上で見ず知らずの不特定多数に八つ当たり行動をしがちです。

突然不快なメッセージを寄こしたり、気に入らないブログやアカウントを晒したり、自分の気持ちを察してもらえないことに対する逆切れをしたり・・・。

そういう方に遭遇したらスルーしましょう。

発信された内容よりも、注目すべきはその方自身の欲求不満が原動力という点。

ともすれば向き合ってお相手などせずに、すぐに離れた方が得策です。

一時的にでも欲求不満の解消ができると期待して意気込んだのにスルーされる・・・という結果に、あちらはさらにカッカすることもあるかもしれませんが。

どんな応答をしても、それでその方の根本的な不満が解消されることはありません。

キリがないので放っておきましょう。

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大人がやってくれる環境で育ったリトルエンペラーの特徴

以上をまとめると、このような環境で育ったお子さんには以下の特徴が見られるようになります。

①自発性や意欲の欠如

②過度な受動性

③努力・地道が苦手

④ひとに面倒をみてもらいたい、どうにかしてもらいたい

⑤察してもらえないことに強い不満

⑥何かをしたくてもやりたいことが見つからない

⑦慢性的な八つ当たり行動

⑧安易に得られる刺激への依存

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まとめ

上記のような特徴を持った状態で大人になれば、社会生活どころか家庭生活も円滑に送ることは難しくなります。

いえ、大人になる前に、思春期頃からすでに何らかの不適応や困難が現れるでしょう。

それを防ぐためにも「自分でできることは自分でやる」「自分のことは自分でやる」意識を持ち、行動できるように幼少期から少しずつ教えていきましょう。